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阿蘇山:火山の状況に関する解説情報(第033号)

6月21日16時0分
福岡管区気象台

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月14日から21日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします。

阿蘇山では、19日11時頃から火山性微動の振幅が増大し、17時頃に一時的に大きな状態になりました。昨日(20日)に入り低下傾向がみられ、16時頃からは小さな状態で推移しています。
 
 中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 19日午前に実施した現地調査では、中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は約5割(前回11日、約5割)で、引き続き湯だまり内で噴湯を確認しました。また、南側火口壁は、引き続き温度の高い状態でしたが、前回の観測と比較して最高温度はやや低下していました。
 
 地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
 
 阿蘇山では、5月15日以降、火山性微動の振幅に時々増大がみられ、火山活動に高まりが認められます。
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。

中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

  • Posted : 2024/06/21
  • Published : 2024/06/21
  • Changed : 2024/06/21
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